
こんにちは、「たてうり日和」を運営しているひよりです
今でこそ建売住宅での暮らしを気に入っている私ですが、家探しを始めた当初は「いつかは注文住宅を建てたい」と思っていました。
このシリーズでは、そんなわが家がどんな経緯で「建売住宅を選ぶことになったのか」を、リアルな体験談として振り返っていきたいと思います。
第1回では、「家づくりを意識したきっかけ」と「最初にとった行動」についてお話しします。
- 家づくりを考え始めたきっかけは「子ども中心の暮らしの変化」
- 無料相談では、収入・支出の整理が後の資金計画に役立った
- 展示場見学で「予算と理想のギャップ」を実感した
子どもが生まれて、家のことを意識し始めた
「そろそろマイホームを考えたいな」と思い始めたのは、子どもが生まれて少し経った頃のことでした。
わが家は一人っ子なのですが、子どもが増えたというだけで、想像以上に荷物がどんどん増えていくのです。
リビングに置かれる絵本、成長とともに増えるおもちゃ、ベビーカーや季節ごとの洋服…。
当時住んでいた賃貸アパートは収納が少なく、いつもどこかが“仮置き状態”。
そのうち、もう少し広い家が欲しいと漠然と考えるようになりました。



小さな子にとって危ないものは別室に詰め込んでいたよ
それに毎日の生活では、子どもの足音や泣き声が階下や隣に聞こえていないか、常に気になってしまいます。
さらに水遊びをさせてあげたいなと思っても、アパートのベランダでは難しい。
そんな小さな“我慢”が積み重なり、「戸建てのほうが気楽に暮らせるかも」と思うようになりました。
最初の行動は「家のお金を知ること」から
とはいえ、マイホームは大きな買い物。
「家を建てたい」と思っても、最初に気になるのはやっぱりお金のことでした。
当時の私は専業主婦で貯金が少なく、住宅ローンを組むとなると不安がいっぱい。
そんなときにショッピングモールで見かけたのが、家づくり無料相談窓口の看板でした。
家づくり無料相談窓口とは
無料で住宅購入や家づくりに関する相談ができるサービス。お金の相談、ライフプラン作成、ハウスメーカー紹介などをしてくれます。完全無料で、営業を受けずに話を聞けるのが特徴です。
「ライフプランの作成だけでもOK」と書かれていて、気軽に相談できそうな雰囲気。
ネットで調べると、「スーモカウンター」や「LIFULL HOME’S 住まいの窓口」など、似たようなサービスがいくつもあることを知りました。
無料相談の申し込みと、まさかの展開
相談窓口では事前に「収入・支出・保険・貯蓄額」などを記入する用紙を渡され、次回の面談でライフプランを作成してもらう予定でした。
私は意気込んで【これで我が家の住宅予算が分かるぞ!】とワクワクしていました。
ところが、子どもの体調不良や夫の仕事が重なり、なかなか予定を合わせられず…。
休日は予約が埋まりやすく、気づけば数か月が経過。
ようやく再予約しようと思った矢先、なんとその店舗は閉店してしまっていたのです。



えっ…もう相談できないの?
落ち込みましたが、ここで作成途中だった“家計の洗い出し用紙”が、後に大きく役立つことになります。
収入や支出、保険などを整理したその用紙は、後の住宅購入時の資金計画のベースになりました。
「展示場を見てみたい!」気持ちが抑えられず
無料相談が頓挫したあとも、家への興味はどんどん膨らみます。
SNSや住宅情報誌を眺めていると、素敵なリビングや間取りがたくさん。
特に私が惹かれたのは、対面ではなく壁付けのキッチンでした。



自分たちの理想の家を建てたい!
そんな思いから、「一度モデルハウスを見に行ってみよう」と思い立ちます。
ただし、まだ予算感も掴めていなかったので、今の家賃と照らし合わせて“なんとなく”のローン金額を想定。
ざっくり「建物と諸費用で2,000万円(土地は別)」という予算を頭に描いていました。
ちなみに2,000万円という予算は当時でもローコスト系注文住宅の価格、大手で建てるにはかなり厳しい価格設定でした。



今ではウッドショックや円安、材料費の高騰もあって更に値上がりしてしまっているよ、、
初めての住宅展示場へ
住宅展示場に行くのは、緊張とワクワクが入り混じった気持ちです。
展示場の門をくぐるときれいに整備された家がずらり。



どの家も立派で、正直「うちには無理そう…」というのが第一印象
それでもせっかく来たからと、大手ハウスメーカーのブースへ。
受付でアンケートを記入し「建物にかけられる予算は?」の欄に“2,000万円”と記入しました。
住宅価格高騰前の当時ですら、大手メーカーではかなり厳しい金額設定です。
にもかかわらず、担当の営業さんはとても丁寧に対応してくれました。



何社か見て回ったけど、どのハウスメーカーも優しかったんだ
強引な営業もなく、説明も分かりやすい。
【この会社では買えないだろうけど、家が欲しい気持ちはあるんだな】
そんなふうに思われたのかもしれません。
帰り際、営業さんが「またいつでもどうぞ」と声をかけてくれたことが印象的でした。
冷たくされなかったおかげで、「家探しって楽しいかも」と感じられた瞬間です。
展示場見学で得た気づき
このときの展示場見学で、私はあることに気づきました。
それは、「理想の家」よりも「現実的な予算」をまず考えなければいけないということ。
展示場の家は夢が詰まっていますが、実際に建てるとなると、土地・諸費用・外構なども含めて費用は膨らみます。
建坪を減らしても大手ハウスメーカーでは難しいかもしれない。
でも、工務店やローコスト住宅ならどうだろう?
そんな思いが芽生え、次の行動へとつながっていきました。



ご縁はなかったけど、住宅展示場に行った経験はこの先に生かすことができてとても良かったよ
まとめ|“はじめの一歩”を踏み出して見えたこと


家づくりの第一歩は、「完璧な計画」からではなく、興味を持って動いてみることから始まります。
展示場や無料相談に行ったことで、私は“現実的な金額感”を少しずつつかみ始めました。
次回は、そんな私が足を運んだ「地元工務店やローコスト住宅の見学体験」について、リアルな感想をお話しします。




