
こんにちは、「たてうり日和」を運営しているひよりです
第1回である前回は、家づくりを意識したきっかけと最初の行動として、無料相談や展示場を訪れた体験を紹介しました。
今回はその続きとして、地域密着型の工務店やローコスト住宅を見学して感じたことをお話ししたいと思います。
- 工務店の家は性能・自由度が高いが予算は上がりやすい
- ローコスト住宅は価格が魅力だが、仕様に制限がある
- 土地探しが難航し、建売住宅に興味を持ち始めた
大手ハウスメーカーの次に考えたのは「地域密着型の工務店」
住宅展示場で大手メーカーの家を見たあと、私は現実的な予算を考えるようになりました。
「同じように注文住宅を建てるとしても、もう少し安くできる方法があるかもしれない」と思ったのです。
そんなときに見つけたのが、地域密着型の工務店が開催していた「完成見学会」。
実際にお客さんが建てた家を見学できるイベントで、チラシの「平屋完成見学会」という文字に惹かれて申し込みました。



当時はまだSNSよりポストに入っていたチラシがきっかけだったんだ
見学会当日は、営業担当の方が家の中を案内してくれました。
派手さはないけれど、木のぬくもりを感じる落ち着いた内装。
間取りも現実的で、家事動線もよく考えられていて【こういう家もいいな】と感じました。
工務店の家は素敵、でも予算がオーバー…
完成見学会を通して「大手じゃなくても素敵な家が建てられる」と感じた一方で、やはり費用の壁がありました。
この地域密着型の工務店の見積もりは、建物だけで2,400万円〜2,600万円ほど。
さらに諸費用や外構費もかかるため、私が想定していた2,000万円では到底収まりません。



平屋は特に坪単価が高くなりやすいって教えてもらったよ
営業担当の方はとても丁寧で、無理な勧誘もなく、いろいろな話を聞かせてくれました。
たとえば、「施主支給でコストを抑える方法」や「耐震等級3を取るにはどんな仕様が必要か」など、ためになる話ばかり。
しかし、私たちの予算では少し厳しいという結論に。。
それでもこの見学会を通じて、家づくりの基礎知識が増えたのは大きな収穫でした。
【この時期にいろんな話を聞けたから、後の判断がスムーズに出来たな】と今では思います。
「ローコスト住宅ならいけるかも?」と思い立つ
地域密着型の工務店の家が予算オーバーと分かったあと、次に気になったのが「ローコスト住宅」。
テレビCMやチラシでよく見る“本体価格1,000万円台~”という言葉が頭に残っていました。



「ローコスト住宅ってどこまで安くなるの?」って半信半疑だったな
ネットで調べてみると、ローコスト住宅とは「仕様をシンプルにして、価格を抑えた規格型の注文住宅」。
つまり、間取りや仕様の自由度を減らす代わりに、コストを下げて建てる家です。
私たちのように「できるだけ予算を抑えたいけど、新築の一戸建てが欲しい」という人には魅力的に感じました。
ローコスト系ハウスメーカーを見学してみた
実際に見学したローコスト住宅のモデルハウスは、必要なものがすべて揃っている印象。
派手なオプションはないけれど、暮らすための機能は十分でした。
営業担当の方も明るくて感じがよく、費用の説明も分かりやすい。
「土地さえ見つかれば、この会社で建てたい!」と思えるほどでした。



間取りも理想に近く設計できて、これなら現実的に建てられるかもと思ったんだ
ただし、コストを抑えるぶんいくつか気になる点も。
たとえば、耐震性や断熱性能は“最低限クリア”というレベル。
オプションを追加すれば性能は上がるけれど、その分価格も上がります。
それでも、家全体のバランスを考えると「予算内で新築一戸建てを建てられる」というのは大きな魅力でした。
工務店とローコスト住宅の違いを実感



この時に感じた工務店とローコスト住宅の違いを表にしました
| 比較項目 | 地域密着型の工務店 | ローコスト住宅メーカー |
|---|---|---|
| 価格帯 | やや高め(性能・自由度重視) | 低価格(仕様を限定) |
| 間取り | 比較的自由度が高い | 規格プランが中心 |
| 性能 | 高性能なことが多い | 最低限~オプションで調整 |
| デザイン | ナチュラル・個性的 | シンプルで統一感あり |
| 営業スタイル | 地域密着・柔らかい対応 | 明確でスピード感あり |
工務店は「理想を叶える」家づくり、ローコスト住宅は「現実的に実現できる」家づくり、という印象でした。
【どちらが良い悪いではなく、自分たちの暮らし方に合うかどうかが大事】
そんなことを、この頃から意識するようになりました。
土地がネックになり、建売住宅に興味を持ち始める
ローコストメーカーで建てることも前向きに検討していましたが、ネックになったのが土地探しでした。
予算を抑えつつも最低限の利便性は確保したいと思うと、なかなか条件の合う土地が見つかりません。



何か所も見て回ったけど、予算と立地のバランスが難しかった…
そんなとき、偶然見かけたのが別の地元工務店が手掛ける「まちなかモデルハウス(=建売住宅)」の案内でした。
「工務店って建売も扱ってるの?」と気になり、見学の予約をすることに。
この体験が、後にわが家の“建売購入のきっかけ”となります。
まちなかモデルハウスとは
住宅会社が実際の街なかに建てた新築住宅を、モデルハウスとして公開しているものです。一定期間の公開後は、そのまま建売住宅として販売されるのが特徴。展示場のように豪華すぎず、リアルな暮らしをイメージしやすい点が魅力です。
※「小さな展示場」など、ハウスメーカーによって様々ながネーミングありますが、ここでは「まちなかモデルハウス」に統一します。
まとめ|比較してわかった「理想と現実のバランス」


工務店・ローコスト住宅どちらも、それぞれに良さがありました。
性能や自由度を取るなら工務店、価格とスピードを重視するならローコスト住宅。
このとき私は、「理想の家」よりも「無理なく買える家」に目を向け始めていたと思います。
そして、次の見学先で“建売住宅の可能性”に気づくことになるのです。
次回は、そんなきっかけとなった「まちなかモデルハウス(建売見学)」での体験を紹介します。




